わぶろぐ。

ミュージカルとか舞台が好きです。普段はTwitterに生息中

&Julietが最高だった話(2023.02)

やーーーーーーっ!!!パワーーーーーーっ!!!

 

1月末から2月頭にかけてブロードウェイとワシントンD.C.ケネディセンターに行く7日間で10公演観劇する遠征という名の修行の旅へ行ってきました。

4年ぶりのニューヨークでめちゃめちゃ楽しかった。ニューヨークの汚さ、臭い、接客の文字さえない店員の素っ気ない態度、仏頂面での「next」、ねずみ、そんな鳴らしてどうする?というクラクション、赤信号だけどとりあえず轢かれなきゃ良い…全部が久しぶりすぎた!−10℃くらいになった日があって、地面が少し凍ってたので雪でも降ったのかなと思ったら垂れ流してあった汚水がただ凍っただけだったというのもマジでニューヨークすぎた。

 

9演目10公演を観劇して今回初見は5演目。そんな中でも&Julietが最高すぎました。以前ロンドンに行ったときにもやっていたのですが枠の関係で今回が初見。

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あのロミオとジュリエットから派生した内容で、本家では一時的に仮死状態となったジュリエットを発見したロミオが死んだと勘違いをして自殺、その後生き返ったジュリエットも後追い自殺をするという展開で幕を閉じますが…じゃあジュリエットが死ななかったらどうなった?というのがこの作品の話です。まず良いなと思ったポイントが話をスタートするのがシェイクスピアの奥さんのアンなんです。シェイクスピアに対して「死ななかったら?」と。若い女の子の可哀想な人生に対して疑問を抱く大人の女性…社会の構図ととても似ていて親近感を覚えたし、若い子向けのガールズパワー系だと勝手に思ってたのに上の世代にも刺さる作品じゃないですか!まさか中高生の子供と一緒に親も楽しめる話だとは思っていなかった。


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そんなこんなでアンも一緒に話に飛び込んでジュリエットの第二の人生がスタートするわけです。まずはロミオの葬式から。実はロミオ、ジュリエット以外にも他に遊んでた子がいてそれが葬式でわかるというwwwww いやでも話としてはわかるよ。わかる。本家でも遊びで付き合ってたとか言ってるしね。「ロミオと出会って(=付き合って)何日だったの?」「4日間」→爆笑 というセリフも登場してよく考えればめちゃくちゃな話だからね。イ●コのほうのロミジュリとかもう真面目に観られる自信が無い。スライドショーしてる時点でワロてるけど

 

遊び人ロミオとの関係を知ったジュリエットの両親は彼女を修道院行きにしようとするが、友人のメイと乳母のアンジェリーカとアンも友人エイプリルとして登場し、合計4人でイタリアのヴェローナからフランスパリにレッツゴー!!するわけです。ここでの音楽がDomino。ぶち上がらないわけがない…!


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ぁ、そうそう。大事なことを忘れていました。この作品はジュークボックスミュージカルです。聴いてもらえればわかると思いますが洋楽の有名な曲がたーーくさん出てきます。新しい曲もあるのですが基本的には既存曲での構成です。これらを手掛けたのはマックスマーティンというプロデューサー兼ソングライター。いやこの人めっちゃ凄くない!?知らない人にはただ有名曲を集めただけと勘違いされそうだけど括りはちゃんとあるんですよね。この人どんだけ稼いでるんだろうか…

 

そして友人メイの存在はこの作品においてとても重要であり、役自体も演じてるジャスティンもノンバイナリーです。いわゆる性別にとらわれないと表現されがちですが、男女どちらでもない/男女どちらでもある/男女のちょうど真ん中くらいに位置してる/男女という概念がない/時と場合によって男でもあるし女でもある…などなど人によって様々なので、心無い人からはわがままみたいに言われたりハッキリしないと言われたりなかなか理解されないときもあったり。でもまぁとりあえずジャスティンの紹介動画を見てくださいな。

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…なんちゅー素敵な人だ!!!現れたときに、はい!好きー!って秒で好きになりました。もう一目惚れよ。みんなジャスティンを観てくれ…好きにならない人なんていないぞってくらいに魅力的でした。ちなみにジャスティンはhe/she/theyどれでも良い(どれも当てはまる)そうです。

 

パリに到着した一行は舞踏会(あんたたち舞踏会好きね…)に参加してフランソワに出会います。このフランソワいわゆるちょっとナヨっとした感じなのですがTHE雄!のお父さんランスから結婚するか軍に入るかを迫られています。一時はジュリエットと良い雰囲気になるフランソワでしたがメイとの恋も描かれて…(キャー!キャー!キャー!!!)

ランスも乳母のアンジェリーカと良い仲になり…ここでも良いなと思ったんです。若い子たちの恋愛だけではなく中年の恋愛模様も描かれてたのが!おじさんおばさんもまだまだやったるで!っていうあの感じね。

 

で、皆さん、忘れていません!?ロミオの存在を…アンが始めたジュリエットの第二の人生ですが、シェイクスピアはアンの反対をよそにロミオを復活させます★★★

ここでの台詞が

アン「You will not.」

シェイクスピア「I will … Shakespear.(ドヤァ)」

言葉遊びー!と興奮しました。未来形のwillとシェイクスピアのウィリアムとかけてるっていうね。からのボンジョビのイッツマイライフ!!ですよ。わたしたちにはもうきんに君しか出てきません。ヤーーーーーーッ!!!しかも上から吊り上げられてきたwwww場内はいぇーーーい!という歓声。わたしはもう大爆笑wwww

「迎えに来たよ!我が愛おしいワイフちゃん!!」と言うロミオに「shit」と返すジュリエットwwwwwwwww せっかく第二の人生歩んでるのに邪魔な存在がwwwwwwwwww


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ここで幕間です。いやーーーめちゃくちゃ満足度が高いwwwwwwww

 

二幕はジュリエットとロミオはどうなるのか?メイとフランソワは?アンジェリークとランスは?アンとシェイクスピアは?という展開になりオチは書くのを控えますが、最終的には大団円となりハッピーエンドで終わります。

 

「自分は自分らしくあれ。そして自分を愛せよ」というメッセージ、盛り上がらないわけないでしょ!?という音楽によって構成され、劇場でこんな多幸感に包まれたのは久しぶりだし色んなジェンダーや人種のカンパニーに発信されちゃ「 最 高 」という言葉以外見当たらなかったです。ラストにケイティペリーの「Roar」を歌われちゃーねぇー??一人で観に行ったのですが気づいたら最前列で暴れていたwww

 

とても気に入ったのですぐ妄想キャスティング会議を開いたのですが、アン役は新妻聖子様以外に考えられない…ってくらいにカチっとハマってしまった。シェイクスピアはアイドルばりに歌って踊るシーンもあるのでV6(元とつけにくい)の坂本くんなんかも良さそう…。わたし坂本くん推しがちだな。アンサンブルはいわゆるお馴染みのメンバーではなく初めましての方もいて欲しいしメイあたりはもちろん当事者を引っ張ってきてほしいですね。ロミオはコメディ枠な部分もあるのでロミオ経験者だと余計に面白そう。古川雄大、甲斐翔真あたりを希望します。おもしろイケメンで三浦宏規でも絶対楽しい。アンジェリーカは未来さんとか。ジュリエットは屋比久ちゃんとか似合いそう。歌は無理に日本語にせず英語のままでも全然いけると思う。むしろ雰囲気を変えられるよりいいかも。ブリリアだけはやめてね!!