フューチャーボーイを観に2025年の秋劇場へ
劇団四季がバック・トゥ・ザ・フューチャーを上演するなんて思ってもみなかったです。この作品を継続的に上演するのであれば日本では劇団四季しかできないっていうのはわかっていたことなんですが、四季がこの作品をチョイスするとは…!

(ロンドンのパンフレットとブロードウェイのPlaybillと日本の看板)
ちよき社長がこの作品で男性客も取り入れたいと何度も発言しているように四季にとってもいい起爆剤になるのではないかと思います。
実際に他の作品よりも男性客がとても多いです。男性客が増えると自然にトイレ列が分散されて今回は四季には珍しく幕間が25分あるのですがそんなに長くいらないかもなと思うくらいです(もしかしたら転換に時間を要するのかもしれませんが)ちなみに四季は幕間のトイレ列が途切れるまでちゃんと待ってくれるところが優しくて好きです。
あとこの作品は静かに観てくださいみたいなシーンがあまり無いので騒ぎたかったから騒いでも大丈夫です。むしろそっちのほうが絶対楽しい。観劇姿勢についてのアナウンスが無いの好きですね。あれも効果はもちろんあると思うけど気持ちが萎縮しちゃうんだよなーとも思ってるので。
↓ 四季は「観劇マナーは観客同士の相互理解と寛容性に基づくべき」という考え方なので基本的なマナーを守りさえすれば、楽しい!というリアクションを取っても全然大丈夫です。安心してファーストペンギンになろう!!!

ということで、オーディション全通マン(私が勝手に呼んでるだけ)の笠松哲朗さんが2マーティのうちの一人に選ばれたので16日のデビュー初日に拝見しました。チケットもぎ取りました。頑張りました。
キャスト発表のときにも言ったけど、個人的には新人マーティもいつか観てみたいのでデイヴ役の渡部くんと柴田くんにも期待しています。アンダー枠なんじゃないかと勝手に想像してますがどうなんでしょうか。

ブロードウェイのPA席にあった次元転移装置
※四季のPA席にも置いてありますが、四季の場合は自席からしか開演前の写真撮影ができないので私たちは記録には残せません。なので横を通り過ぎる時にチラ見程度にしましょう。音響さんがブースにいない早めの時間がお仕事の邪魔にならないかと思います。
ミュージカルBTTFは映画の音楽を使用していて原作ファンの好みにめちゃくちゃ寄せているところが潔いポイントなんですよね。映画のメンバーがそのままミュージカルも作ってるのが頷ける内容になっています。ミュージカルオリジナル曲も結構良い曲が多くて、私は特にWherever We're Goingのメロディラインが好きです。
脚本は現代に作られた作品と比べるとそんなに特筆するところはないのかもしれないのですが、よく考えれば40年前の作品だし…王道の展開ではあるんだけど王道を作ったのはこの作品なので「ここから始まったんだな」と今なお愛されてる理由を楽しめるんですよね。演出に関してはデロリアンくんに全振りしています。もはやこの作品の主役はデロリアンなので。デロリアンが登場すれば客席が沸きます。しかもデロリアンのお尻を見ながら終演です!なんて潔い!

(こちらは今回初見のときの座席から。2階も非常に見やすいのでオススメです)
笠松くんの姿を見るのは約11カ月ぶり、しっかり声を聞くのは1年1カ月ぶりというもはや推しなのかわからないくらいの期間が空いてしまいましたが四季ではまぁまぁこういうことあったりします。(私はほぼアンチ細田なんだごめん…)
しかも今回は阿久津さんのドクとセットなのうれし~~~~!海劇場ではアラジンとジーニーだったお二人ですが私の中で一番好きなペアがここだったので再びバディとして舞台に立ってくれるなんてね!(さらに昔はヤングシンバとシンバだったお二人)
持ってる声質がもはや超音波レベルの笠松くん。マーティは全編ひたすらハイトーンで歌います。海外のオーディション要項によるとB2からG4らしいのですがもっと上歌ってない…?裏を返せば低い音が全然無いので笠松くんの音域にドンピシャハマってさぁ大変。
オープニングのIt's Only a Matter of Timeで最後のロングトーンにアレンジを入れてることにものすごくビックリしました。初日に「未来を掴め↑ぇ↑〜〜!!」って上げたことにウェェェエェェエエエエ!?!?!?!?!?って大パニック。well done!!!!の気持ちで歓声あげてしまった。自然と声が出たのでまだSIXの血が流れているようです。訳詞同じ土器屋さんだし(関係ない)初日だけかと思ったら3日目にも同じようにやっていたのでデフォルトなのかもしれない。あの音が出るのほんとすごいなぁー。喉無理しないでください!!
個人的にはマーティの雰囲気的にはリスくんのほうが元々似合ってると思っていて初日はたぶんリスくんだろうなと予想していたので選ばれなくて残念みたいなことは全くなくて。むしろ阿久津×笠松ペアを再び組んでくれたことに対してやったー!やったー!やったー!やったー!でした。というかBTTFの主役をやってることが未だに信じられない……過去の私に言ったって絶対信じないと思う。
ここのペアは芝居の波長が合うというかお互いが同じ方向を向いてて、特にファンとしては笠松くんの芝居をきちんと受け止めてくれる阿久津さんまじ感謝いぇあ!って感じなのです。阿久津さんの背中がでっかく見える!こういう楽しい作品だと少し眠くなりがちなシリアスなシーンがめっっちゃ面白いんですこの2人。特にドクとマーティが意見の不一致から言い争いになりかけるシーンにキタキタキタァ!!!!と興奮するオタクは結構多いと思います。今回もアグラバー同様2幕に比重をかける展開になりそうです。
未来は真っ暗だとネガティブになるマーティにたとえ失敗をしてもエジソンやアインシュタインのように夢は追いかけることが大事とドクが歌うFor the Dreamersのシーンってこんなに良かったっけ…!?ってすごく感動してしまった。これを聴いてる笠松マーティの受けの表情も大変に好き。「何か欲しいものある?サンドイッチとか」の言い方が良すぎて。ただその後の「良い夢見てよ」に柳沢慎吾が脳内にチラつく…………あばよ!!
(稽古場公開、ピンポイントでここのシーンなのわかりすぎてて最高)
ダイナーで「君は目標を与えてくれた」ってマーティに言うドクよ…。あのシーンめちゃくちゃ切ない。過去から戻ってきたときにドクがどうなるかマーティはわかってるから意地でも未来を変えようと奮闘するんだけどそれを拒み続けるドクとのラストまでのやりとりに見応えがあってグーっと引き込まれちゃうし泣いちゃう。どっちの気持ちにも感情移入してしまうんだよね。
今回、四季にとっては珍しくBGMの音量がすごく大きいんです。4DXのようなDolby Atmosのような感じ。1985年に戻るラストシーンは喋りのスピードも重要視してる演出だと思うのですが、阿久津×笠松ペアは本当に台詞が聞き取りやすく声が良いとはまさにこのことなんだなと思うばかりです。あと最後の最後で絶望する芝居があるのファン的にとても嬉しい!!推しには絶望しててもらいたいので!!!(語弊)
四季がロングランでやると何度も拝見する機会があるので海外で観た時よりもお気に入りの作品にランキングが上がることが多いのですが、今回のBTTFもそんな感じになりそうです。マーティってこんなに出番多かったけ?ってくらいにずっと出ずっぱり。こちらとしてはめちゃくちゃありがてぇ。個人的には10年くらい上演するんじゃないかと思っているので、これからたくさん拝見することになりそう!やったー!やったー!今はオタクばっかりの客席ですが少し落ち着いたら色んな方に観てほしいなと思います。私も今後キャストのシャッフルがあるのが楽しみです!

終演後、四季では安全運転で!みたいな感じで出てたと思うのですが海外では「make like a tree and get outta here」と書かれていました。これはさっさと消え失せろという映画にもあるビフの言い間違えをそのまま映しています。本来は「make like a tree and leave」が正解なのですが彼は本編でも言い間違えを連発している通り、憎めないアホなので…。
※ちなみに四季は開演したら撮影ができないので、休憩時間や終演後も撮影はNGです。
そんなビフですがもはや強火ビフオタになりそうなくらいに酒井ビフも神永ビフも素晴らしくて本当に大好きです。キャスト発表のときからこの2人には期待しかなかったけど、どっちもほんとにもう……wwww
酒井さんを観た後に神永さんが観たくなって。神永さんを観た後に酒井さんが観たくなる!甘いのとしょっぱいものを交互に食べるようなエンドレス感よ!あとあの永野ヅラを作ったスタッフさんに良いことや幸せなことがたくさんおきますように!!!
ロンドンで観たときの劇場の様子。四季の劇場も売店はこだわっていますよね!

ブロードウェイの劇場で日本のチラシと一緒に撮影してみました。こういうの通行人にめっちゃ見られて恥ずかしいんだが…!?
初日を迎えたばかりなので、今後の公演の安全運転を願いながらしばらくは竹芝に向かう日々が続きそうです。