わぶろぐ。

ミュージカルとか舞台が好きです。普段はTwitterに生息中

どうぞ見つけ出して…見つけたよ(^ω^)

別にストーカーじゃございやせぬ。

レミゼというと皆さん何を最初に思い出しますか?

私は、囚人の坊主姿…嘘です。コレです。

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コゼットです~♪

 

あまりミュージカルを知らない人も知っているのでは?と思うくらい、めっちゃ有名なコレ↑

私の中では、レミゼって「バルジャンの一生」ではなくて「コゼットを取り巻く人々」の印象のほうが強くて。でもね、海外も含め私が今まで観てきた中で誰一人としていなかったのです。好みの…(モゴモゴ)コゼットが…(モゴモゴ)コゼットって非常に難しい役どころですよね。そもそも大人があの純粋・純真さを表現するのは至難の業ですよね。

そんなこんなであの役って勘弁さん以外ならもう誰がやっても大して変わらないだろうと思い始めていました。というか、コゼットを注目してないし(ぼそ) 

そしたら出会っちゃいました。予期せぬ事態でした。もうお分かりだと思いますが…清水彩花コゼットです。

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彼女に出会ったのはプレビュー3日目、福井バルジャン×吉原ジャベールの回です。

彼女の歌声は製作発表の時に聴いています。が、あの製作発表の歌唱披露はただの拷問なので(笑)あんまり参考にはしてない派です。役者さんたちが可哀想なだけで…ww

 

話を戻しまして。あの日、清水コゼットが舞台上に現れて…

「不思議ね、私の人生が始まったそんな感じ。恋に落ちたからなの~♪」

私が恋に落ちました(・∀・)

「どうしたのよ~♪ちくわぶ!!! バルジャンしか観てなかったから知らないこと多すぎたわ~♪」

 

コゼットの出番はそう多くはないのですが、1幕観たときにはこの子やばい!やばいぞ!と久々のゾクゾク感を味わうハメに。新演出コゼットの描き方って好きじゃなくて…でもそんな中、これが新演出でやりたかったコゼットなのかなぁとようやく腑に落ちた気がしました。

 

ただのワガママ女にしか見えなかった部分もあったところが正直あって。でも、彼女はそれがワガママではなかった。

今までずっとバルジャンの後ろをくっついてきて、バルジャンの言うとおりにしてきた。でも、大人になるにつれて自分はこうしたい!という意思を持ち始める。(それが初めての反抗というか反論にバルジャンにとっては思えてしまうのだろうけども)パパのことは昔から変わらず大好きで、初めての恋にどうしたらいいかわからない様子も上手く描かれています。尚且つ父に対する愛と恋人に対する愛の区別がしっかりと出来ていてその表現の仕方も微妙に違うような気も(ご本人は意識しているのかはわかりませんが)

 

先ほど言った、純粋・純真さもガンガンに出ています。っていうか、ほんと可愛い!!!!!(ドン!!ドン!!)

他人が作った歌詞を歌っているようには思えないんですよね。彼女がそのとき思ったことを口にしているかのごとく。ビックリするくらい「言葉に嘘がない」のです。特に顔の表情(見た目)と歌詞をマッチさせるのがとても上手いです。あとは変なイヤらしさがない。「お嬢様」を全面に押し出していない部分も好感が持てますね。

 

何よりも…彼女、ほんとに勉強したんだなと感じ取れるところがたくさんあります。ご本人がレミゼオタクと公言していますが…だからこそ、ものすごい作品愛が伝わってくるのです。これは、新キャストでは有り得ないけれど…ずっと目指してきたからこそできる巧みな技だと思います(海宝マリウスも同様に)

 

彼女の真骨頂はエピローグですよね。各方面から良かった!という声が聞こえています。初めて観たときは衝撃的すぎました。こんなにも愛が伝ってくるコゼットがいるのかと。ご覧になった方はわかると思いますが、バルジャンの手紙をこんなにも笑顔で読むコゼットは今までに観たことがなくて…なにこれ?なにこれ?ふぎゃぁぁああああ!!と心の中で大興奮。

 

先日12日に観た時はここのシーンが更にパワーアップしていました。安定感もありつつ、新キャストならではの進化も遂げておりまして。この子はどこまでいくのだろうと全力白目ですわ。(褒めすぎ?私ベタ惚れしてます)

 

この時は、吉原バルジャンとのペアでした。みつおさんもこの日は特に素晴らしかったですね。通常ならロウソク2本に火をつけますが…その日は、1本にしかつけず→しばらくもう1本のロウソク立てを大事そうに(昔のことを思い出しているのかも)持っている→ちょっとしてからもう1本のロウソクに火をあてる(タイミング的に歌いながら)この一連の流れ、旧演出のワンデイモアを思い出しました。新演出だと最後に何気なく出てくる、あのロウソク立てが司教様からもらったモノだと勘付く人はそんなにいないと思うんですよね。けれども、知っている身からすればまさに「それ司教様の~~(号泣)」

 

で、同じく絶好調だった清水コゼットホントにコレは演技なのか?と思えるくらいバルジャンのことを心配していて。「最後の告白を書いた」では召されるなんて嫌だと言わんばかりに首を横に振って手紙を受け取ろうとしない。「私は父じゃない」にはとても驚いた様子だったが、他人の子供を引き取ってくれてここまで育ててくれた感謝と愛情タップリのキスをバルジャンの頬に。「生きて!」と最後まで手をスリスリして、死んでしまったらマリウスに泣きつかずにその場で放心状態。手紙を読む際は驚きの表情と笑顔とうんうん…という頷き。「お前のお母さんをどん底まで落としたのは自分自身」っていうことは絶対に書いてあるなと思いました。でもそういうバルジャンの生き様も含めて、コゼットはバルジャンのことが大好きだった。だってこんなにも育ての父から愛情を注がれて、生みの母の愛情に守られて育った女の子は彼女しかいないから。

頬にキスをするコゼットを今まで目撃したことがなかったので、度胆を抜かれました。そしてその瞬間から、ううぇぇが止まりませんでした。終演後しばらく立てずに席でボーっとしちゃいましたよ。通路側の席なのに(笑)迷惑w

 

バルジャンもマリウスもどちらも選べないくらい大好きな点が素晴らしいですが、エピローグについては愛が完全にバルジャンに向いているあたりも人間らしくて好みです。目の前で心の底から好きだった父親が死んだのに、あんなすぐ第三者にうわーんと泣きつく人はあまりいないのでは?と私は思っていたんですよね。泣きついた相手が大好きな人でも。

そういったところも含めて、わたしの「?」と思っていたポイントをすべて解消してくれる、まさに私好みのコゼットです。そして、これからの人生ガンバレ!って応援したくなるような可愛いコゼット。ようやく出会えたなー!出てきてくれたなー!と大感激しております。まさかコゼット目当てでチケットを追加する日がやって来るなんて夢にも思っていなかった(笑)

 

ということで、皆さんにもぜひぜひ観て心で体験してほしいです!