わぶろぐ。

ミュージカルとか舞台が好きです。普段はTwitterに生息中

乾杯しよう…犬に!そう、ベニーに!

2015年は恐ろしいくらいにオタ活が充実した年になっています。前半でもだいぶ凄かったのに、後半もたくさんの人が来日してきますからね~。さて、どうなることやら。(´・Д・)

 
先日と今日、久々に日本人キャストのRENTを観に行きました。
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熱狂的なRENT HEAD!!!ってわけではないのですが、学生のときは崇拝しすぎてジョナサンとRENT OBCの写真を部屋の壁一面にがーーーっと貼っていたわたし…wもう宗教…(笑)
 
 
大人になってこの作品を日本語で観てみると当時思った感想と全然違う感想が出てくるんですよねぇ。
お前ら…友達の葬式でケンカすんなよ!みたいなw
あとは、この方たち将来どうなってんのかなーって無駄に心配になる(・・;)
うん、でもこれ大人になって「常識」というシガラミに巻き込まれているからなのかなーとも思うんですケドネ。学生のときはそんなこと微塵も思わなかったのに(笑)
 
 
そんなこんなで…今回の舞台でひときわ輝いていたのが…
 
ベンジャミン・コフィン 3世
\ おーーーーのーーーー /
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\ ワインエンドビアー!! /
 
(´-`).。oO(Spiさんって写真によって全然顔違うの、なんで?w)
 
 
Spiベニーめっちゃよかったです。
オープニングの「一年分の家賃だよ!」の声でもう落ちたw最近、台詞の一言目で落ちてばかり…(笑)
 
歌声も角が立ってなくてとっても心地良い。だけど、丸すぎずスコーンと出る高音がクセになる!(つーか、ずっと聴いていたい)喋っているときの声質も良くて、聴き取りやすい!
ジェレミージョーダンっぽかったなぁ。あんまり似てないけど雰囲気そんな感じ。ぜひぜひNEWSIESのほうの(笑)「Santa Fe」を歌って欲しいー!
 
 
レミゼのときとまったく同じ現象で。大して目に入らないから別に誰がやってもいいよって思っていた役(ほんとにゴメンナサイ)の重要さに気づく!というか、Spiさんのベニーを観て今まで思っていたコトがグワっと広がったんですよね。
 
だって、ベニーってアリソンと結婚して建物の大家になったらお友達の家賃取立てを開始するでしょ。
まぁ、家賃払ってないほうが悪いし(笑)世間的にはしょうがないことなんだろうけれど、物語的には憎まれ役みたいな。しかも嫁いるのにミミに未練タラタラだし!ていうか、一応ロジャーとミミ付き合ってんだよぉ!?みたいなさ(´-`)
 
どうも、魅力的にはあまり思えないキャラクターで。
が!Spiベニーはめっちゃ優しいんですわ!!…ちょっと衝撃。
そういう役作りなのか、はたまたSpiさん本人のせいでそうなってしまうのか…w
 
特に「You’ll see」なんて…今までは「貧乏人たちを笑ってる逆玉の輿男の歌」って思っていたけど、完全に「サイバースタジオを提供することによって仲間の夢を現実にしてあげる!って意気込んだ歌」だった。
歌い方や声の出し方ひとつでこんなに表現が変わるモノか…と。かっこいいし…そしてとにかくかっこいいし(ココ重要)
 
夢を追いかけることを自分は辞退したけれど、その夢は仲間たちには叶えて欲しくて。そして、まだまだ少年のような目をしてるところもあって。
だからこそ、大人(対アリソンパパ)としての立場と友人といるときの立場に悩むところがまたイイのよね。ミミに対しても未練タラタラってよりかは、友達として彼女の生活や健康を心配してるのかなとも思うんですよね。まぁ、もちろん未練はあるでしょうがw
ベニーも人の子です…うむ。
 
 
って↑ココまでが先日鑑賞したときに下書きに書いた文章。
 
 
今日観てきて…わー!「嫌なヤツ度」が上がっていたよー!
きー!腹立つー!!って思えるくらい。ホウホウホォーーー!!!!!!
 
ロジャーに対しては完全に「男としてのプライド」がむき出しだったなぁ。
「コイツなんかより俺のほうがいいだろ!?ホウホウホォーーー!!!!」ってねw
 
 
でも、Christmas bellsで「君のお父さん!?あわあわあわあわ」が可愛すぎたよ…もう…
 
Happy new yearの「今夜はここにいたいんだお前らと」の歌詞がSpiさんのベニーを観て、初めてスッと入り込めたな。本当に友達と一緒にいたいって懇願していて。でも、ロジャーに「お前らだと?嘘つけよ」ってキツイ言葉で返される。
だから頭にきて、みんなの前で「俺たちのこと話したか?(ミミとベニーの関係)」って思わず言っちゃう。
ここの流れが本当に素晴らしかったし、わたしの知ってるベニーと違う!ってもはや目からウロコって感じだった。
 
「金は俺が払う」って何回か言うシーンがあるけれど、どれも友達を想ってこその発言。金持ちの娘と結婚したけれど、実際にベニーが動かせる金額っていくらなんだろう?…そんなになかったりして…(´-`)
 
今日は特に私が本来思っていた憎たらしい部分もあったから、そういう意味でも二面性があってとても感情移入しやすいベニーでしたな。
 
 \ ウィエンジー・ロォウヴァァアー! / 
     ↑モノマネしたくなる言い方 
 
あと、Love Healsで村井マークとのやりとりがめちゃくちゃ可愛かったわ…
最後の最後でテンションぐわーーっと上げる姿に、歌を歌ってるときが一番幸せなんだろうなぁと。めちゃくちゃ楽しそうに歌っててこっちまで楽しくなったなー!
 
 
久々にRENTを舞台で観て改めて思ったけど、ジョナサンが言いたかったことって「好きなことだけをやればいい」ってわけじゃないんだよなぁ。自分がどう進みたいのか、どういう人生を歩むのか…それを決めるのは自分自身。わからなくなったり迷ったりしたら、まわりの家族や友人に聞いてみるといい。だって、No day but Todayだし、人生の長さはMeasure in loveだから。ってことだよね。きっと。
 
やっぱり「ジョナサンが生きていたらなー」とは常日頃思う。おっちゃんになったジョナサンはどんな作品を作るのだろうかー。血気盛んなときに作ったRENTとは対照的な落ち着いたヤツとか作るのかな?
…それはそれで興味あるけどもねww
 
ということで、何年経っても色褪せない作品の素晴らしさと、Spiさんに完敗した観劇でした(・Д・)ノタノシカッタ