わぶろぐ。

ミュージカルとか舞台が好きです。普段はTwitterに生息中

大貫勇輔バートは日本のミュージカル界を変える

暑苦しいテンションさーせん!ひたすら暑苦しいテンションで書いて参りたいと思います。

そうです、今、上演中のメリーポピンズにて大貫勇輔さんが演じているバート、いわゆる「大貫バート」をただ褒めるだけの記事です。

 

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※以下、カーテンコール撮影OKだった時期の写真です。

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もともと私は、ディズニーキャラの中でミッキーに次ぐ二番手にバートが好きなんです。で、海外でもミュージカルのメリーポピンズは拝見していまして、実際に観たバートも全員素敵だったし、なんなら観た事がないバート全員も素敵なのは明白なんですけれど…大貫くんはもう群を抜いていました。

 
完璧です

 

バートはダンスが出来る人がいい!と思っていた中に飛び込んできたキャスト発表のお知らせ。「ダンスが出来る」とかっていうレベルじゃない人が選ばれたぁぁぁー!

twitter.com

これ、ブロードウェイに遠征しているとき。私のテンションw

嘘でもなくタイムズスクエアのど真ん中でガッツポーズしました。

 

 

ビジュアルが出て「あかんこれ無理」

稽古場映像が出て「あかんこれ無理」

ゲネの映像が出て「あかんこれ無理」

人の感想を聞いて「あかんこれ無理」

実際に自分で観て「あかんこれ無理」

 

 

ここまでどこを切り取っても情報が出てくるたびに完璧だったことも凄すぎました。ものすごい期待もしていたんです。絶対素晴らしいバートになると。でも、その期待さえも、ぴょーーーーん!とご本人が持つとんでもない跳躍力のように飛び越えていったのには恐れ入りました…オーブの座席で唖然…。パニック!

 

何が凄いって、表現力ですよ。カラダから発せられる表現力。ここがイイ!っていうポイントは3秒に1回くらいのペースであって、全部書くと気持ち悪いので割愛します。

こんな表現をダンサーさんにするのも失礼な話だと思うのですが、あの変幻自在のカラダによって作られる物語性が素晴らしいんです。「上手い」とか「美しい」っていう言葉が安っぽく聞こえるほどに、内面から湧き出るそれを外に放出したときの何たる鮮やかなこと!

それを一番実感できるのはJolly holidayだと思います。Step in Timeも凄い!でも!ジョリホリが!もうね!観て!!ひたすらにマシューボーンに感謝したくなります。

 

歌が上手いミュージカル役者さんは本当にたくさんいらっしゃるけれど、踊りで自分を表現できる人はそう多くはないと思うし、もちろん踊りができる方も大勢いるけれど、与えられた振り付けをただキレイに踊るのではなく、役として振り付けの先にある「意味」をあそこまで見せつけられる人が日本にいる、しかもミュージカルに出ている。さらにアンサンブルではなく、プリンシバルで。っていうことがもう国宝級なんですよね。

 

舞台は台詞や歌詞など言葉での表現が多いけれども、動きでその役として魅了してくれることに驚きと興奮と衝撃の連続パンチ。踊りだけではなく佇まいや表情の作り方、発声の際の身体の動かし方…本当に全部がバートです。心技体の合わせ技です。あれはもう大貫くんにしかできません。って思うくらいです。大貫くんの踊りはお芝居することと同じなんですよね。細やかな動きひとつひとつが喋ってるんです。しかも何千もいる観客一人一人に話しかけてきます。だから私たちは大貫バートと会話ができます(錯乱)

ネーレウスとの「WELCOM」のシーンやばすぎないですか?なんなんですか!あれ!!!

 

さらにはあくまでも「役」なので、大貫くん自身はもっと踊れるのに、あえて踊らないんですよね。バートという枠から絶対にはみ出さない。制限された中でしっかりと自分を出し表現しています。いつだって逸脱しないんです。ハプニングがあってもその対応も全てバートの中で収めます。褒めすぎなのかもしれませんがひたすらに狂うくらい素敵なので自信を持って褒めまくります。

 

ダンス公演を観に行けば、素晴らしいダンサーさんがたくさん出てらっしゃることはわかりきっているのですが、これがねーミュージカルとなると話は別で。ダンサーとして出演されていることはよくあるけれど、役者として出演されていることはあまりなくて。特に日本はそれぞれ得意な分野が違うから、ダンサーとシンガーと役者っていう壁もあって。

そこに大貫くんが投入されたもんだから、私のミュージカル観っていうのが一気に壊されましたよ。もっとミュージカルが大好きになりましたよ。

 

歌声も柔らかくてとっても好きです。でもきっと大貫くんのことだからもっと上手くなっていくのは明白でお芝居も温かくて、紳士で丁寧で。でも遊び心があって…という作り方も好み。

今回は恐らくバートという役が彼のもともとの良さにバシン!とハマったからこそこうなったんだと思います。こんなに歌って踊る役っていうのがそもそもミュージカルの作品の中にあんまりない気がするし、だからこそこのタイミングで演じていただけたっていうだけでもはや奇跡です(断言)雨に唄えばやってください(どさくさ)

  

「踊りも歌も芝居もできる」という三拍子が揃った役者さんとして、もともと色んな舞台で拝見してたけれども!今後も拝見したいです。

さらには付け加えると「踊りながら(←ココ重要)歌えて芝居ができる」っていう人が日本にも現れたってことで大歓喜です。祝杯だー!!こういう人が日本のミュージカル界を牽引してくださると、きっと20年後30年後にはもっと凄いことになっているはず!

今は「大貫くんしかできない」っていうことにひたすら感動しているけれど、「大貫くんを筆頭に◯◯さんと◯◯さんも」っていう風になって欲しい。きっとなれる!それを目撃したいから、私は頑張って長生きするのだーー!!! 

 

あーほんと素敵だったなぁ…!