疲れた大人はピューロランドに行ったほうがいいぞという話
こんにちは、毎日それなりに楽しく過ごしておりますが、大人の皆さんやっぱり疲れてますよね。私は最近では子供を見るだけで羨ましいと思えるようになってきました。
そんな方にですね、ピューロランドがオススメなんです。
大人になってからピューロに行ったのはこれで2回目でした。
今回の目的は新しいショーの「KAWAII KABUKI」を見るためです。
ピューロのショーは凄くしっかりしているイメージだったのですが、今回のショーもまぁ大変に素晴らしかったです。監修は松竹、脚本演出作詞が横内さん、出演は獅童さんと巳之助さん、指導は笑三郎さん。
口上に六方、盆が回って、生でツケもあって、まさかのだんまりと予想以上に本格的で面白かったー!
それでいて音量も大きく重低音ガンガン、照明が暗く怖いシーンもあり、決して子供に媚びてないのも良かった。まぁギャン泣きしてる子いましたけどねw
シナモンさんの六方、足が上がってんのかなんなのかわからなくてひたすらに愛おしい!!でも片足立ちできるの凄い!
本題はココからでして、キティさんがもはや聖母マリアもしくはマザーテレサのようだったという話です。
今回の歌舞伎ショーは桃太郎も絡んでいるストーリーで、怖い鬼に向かって節分の豆まきをして鬼退治をするのですが(発想が可愛い…)なんと、シナモンさんが「鬼さんが可哀想」と割って入るのです。
昼過ぎのパレードでは悪役を倒すのではなく、仲間に入れてあげようとキティさんが言います。
悪役にありがちな倒して更生させるのではなく、こっちから存在を認めるんです。悪いことをする人(そう見える人)も実は善人であるという概念があるんですよね。
みんな一緒でみんな違ってみんないいんです。そんな話、メルヘンな世界でしかありえないのかもですが、これが理想郷だよなって。
歌舞伎の話に戻りますが、鬼さんは実は良い人でその怖い見た目から勘違いされてしまい「ツノがなければよかったのに」と嘆きます。キティさんは見た目にビックリしてごめんなさいと謝ります。謝るんです。
(ヒュージャックマンは謝らないのにキティさんは謝るんです)←まだ引きずってるグレイテストショーマン
そしてみんなで「ツノは個性の一部だから宝物だ」と言うんですよね、もうね涙ボッタボタですよ。そして最後にそのツノにキティさんと同じリボンをかけてあげるんです。大きなお友達、ひたすらに号泣。
ピューロランドは可愛いにまみれて、とても美しかったです。
最近、色んなところで「かわいい」って連呼しすぎて、その言葉自体が安っぽいと思っていたのですが、そうじゃないんですよね。
可愛いって自分や他人をまず容認すること、認めることからスタートすると思うんです。
「私かわいい」「あの子かわいい」「この洋服がかわいい」etc
見た目や中身も、目に見えるもの見えないもの問わず、これ凄い!素敵!と思ったらかわいい〜!!って自然と出ますよね。
他人と関わることが少なくなった現代、悪口が好物な大人が多いこの荒んだ社会において(まぁ私はどんだけ病んでるんだって話ですが)、誰か・何かを認めることをいとも簡単に口に出せる魔法の言葉だと思いました。
そしてキティさんたちがそれを直接示してくれたと思うんです。
ピューロランドがやっていることや伝えている内容は長い間変わっていないのかもしれないけれど、このマイノリティ的なモノを尊重し始めた現代において大人が聞くと(もしかしたらサンリオが望んでいる解釈ではないのかもしれませんが)ものすごい感動したんですよね。まさかピューロランドで一日中ずっと泣いているとは予想もしなかった…。
心が綺麗になる気がしたので、濱めぐの歌声を定期的に聴きに行こう!
みんな仲良く、そのためには思いやりを持って相手を認めること…大人が一番心に刻まないといけないのかもしれませんね。
はぁ〜!かわい〜!!!!!実はシナモン推しです。